TNRってなんですか?

<TNRとは> 野外で暮らす飼い主のいない猫を
『捕獲(Trap)』をし、『不妊去勢手術(Neuter)』 を施し、元の場所に 『帰す(Return)』、 ことで猫の過剰な繁殖を防ぎ、地域での猫と人との共存を図る活動のことを言います。

猫は年に1〜2回出産し1回の出産で2〜6匹の仔猫を生みます。不妊去勢手術をおこなうことで繁殖を抑制し、1代限りの命をまっとうさせ、数を減らしていくことを目的としています。

<なぜTNRなの?> 「動物の愛護及び管理に関する法律」には「愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪で、違反すると、懲役や罰金に処せられます。」と明記されており、野外で暮らす飼い主のいない猫も、むやみに「人の手で生息地を移動させる」ことは遺棄とみなされます。

飼い主のいない猫の問題は地域の中で解決し、繁殖を防止、「地域の猫」として一代限りの命を全うさせるのが、猫に関わる苦情や殺処分の減少に寄与する一番効果的な方法であると環境省や県からも推奨されています。
<耳先カットって?> 不妊去勢が済んだ猫には重複して捕獲をしないための目印として、手術の時に耳先カットを施し元の場所に戻しています。

ただ、この目印の存在を知らなかったり、飼い猫さんでも外に出ることのある子が捕獲をされ、麻酔をしてから手術済みであることが発覚することがあります。手術済みの子は間違われないように、飼い猫と分かるような工夫をするようにしましょう。

  猫の見守りボランティアがTNRを支えます

<猫の見守りボランティアってなんですか?> TNRを実施しても急に猫の数が減るのではなく、徐々に少なくなっていきます。その間に未手術の新しい猫が地域から流れて来ないか見守り、継続的にTNRを実施しておこなうためのケアが、猫の数を減らしいく上で重要になります。

猫の見守りボランティアとは、適切な管理のもと餌やりを実施し定点観測をおこなったり、餌をあげている人や地域の関係者から情報を集め、未手術の猫を見つけてTNRを継続的におこなうための活動です。